2016年新作映画ベスト10

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あけましておめでとうございます。

昨年中の更新を諦めて、ゴロゴロしてたら2日の夜になっていました…(そして書いてるうちに日付も変わってしまいました) この調子じゃあ2017年も瞬きする間に終わってしまうでしょう。一応選ぶの自体は31日にやったんだけど、コメントを書く脳味噌が余っていなくて。そのくせ結局、上半期ベストでも選んだ映画が多いこともあってかなり適当なコメントになってます。しかもちょっとズルして11本選んでますが…





1. 傷物語 鉄血編 & 熱血編
2. FAKE
3. 光りの墓
4. サウルの息子
5. レッドタートル ある島の物語
6. 映画 聲の形
7. ちはやふる 上の句
8. 海よりもまだ深く
9. 彷徨える河
10. 風に濡れた女







1. 傷物語 鉄血編 & 熱血編

ズルしましたごめんなさい。本当なら一本ずつランキングに入れるべきかなとも思った。でも言い訳するようだけど、一本ずつ選んだとしても鉄血編か熱血編のどちらかをベスト1にしていたと思う。そのくらい今年は傷物語のことを考えていた。秩序に基づいて画面と運動が形式化(記号化)されていくのがアニメーションであるとしたら、鉄血編では形式(記号)そのもの、熱血編の最後では運動そのものが、それらを制御するべき秩序を超えてしまうかのような映画。「いつか終わってしまう今この瞬間」を、目に焼き付いて離れないほど鮮烈に叩きつけられる。




2. FAKE





上半期も2位にしたが、結局この映画のクライマックスよりも奇跡的な瞬間には出会えなかった。絶対的な真実なんてものはどこにも無いのかもしれないけど、主観的な関係性の中にあの煌めきが見えるなら、それが救いでなくて何であろうか。これが観れるならドキュメンタリー面白いと思った。



3. 光りの墓




今年はアピチャッポンと出会えてよかった年。決定せずに曖昧であり続けることの心地よさ。



4. サウルの息子




僕が映画史を語るなんてとてもじゃないけれど、それでもこの映画は映画史を更新したんだろうと思うくらい凄まじい作品。映画がその歴史上ホロコーストにもっとも近づいたとき、それはすなわち映画という表現メディアがその限界をひとつ乗り越えようとしたとき。



5. レッドタートル ある島の物語



アニメーションの究極形のひとつではないかと思うくらい。秩序に基づいた反復の中に身体性、生命とでも呼ぶべきものが宿る。その動きの快楽。空間的にも時間的にも限定された具象描写がひたすら続いて(繰り返されて)終わるのに、そこにもっと大きく抽象で普遍的なものが立ち上がるのだから、これこそ本当に優れたアニメーションだと思う。



6. 映画 聲の形



これについては前に書いた。この映画のために書かれた原作ではないかと思うくらい、映画化に成功していたと思う。



7. ちはやふる 上の句



かるたと映画の出会いは祝福されるべき。続編もあるって。



8. 海よりもまだ深く



台風フェチとしては押さえておきたい。台風の夜は魔法の時間。



9. 彷徨える河



コロンビア映画。鏡のような水面によって示される2つの世界が(過去と現在、夢と現実、白人とネイティヴ、実体と虚像)が、大胆な見立てによって混じり合いながら語られる記憶と歴史。生に満ちているはずのジャングルを写しながら、常に死を湛えたモノクロの撮影が美しい。



10. 風に濡れた女



大晦日、2016年最後に観た映画。面白かった。家は崩れてもチンコは立ってる!というのはジョークだけど、まあそういう映画。男女の関係を裸にしていきクライマックスのセックスに行きつく。永岡佑の役の絶妙なつまらなさに対して、間宮夕貴はオープニングで観客を掴んだあとひと時も目を離させない、信頼に値する存在感。これで笑えるんだから最高。






次点は、『溺れるナイフ』『この世界の片隅に』『ソング・オブ・ザ・シー』『リップヴァンウィンクルの花嫁』あたり。

・『溺れるナイフ』相米慎二だとか大林宣彦の名前を出して語られるのを見るけれど、それも分かるくらいなんでもやる。そして出来てしまう。特別な輝きが失われた後を写し続ける残酷さ、そしてそれを演じきる菅田将暉。大森靖子ファンとしても嬉しい。

・『この世界の片隅に』 すごく評価されてて嬉しいしそれもわかるくらいの素晴らしい作品と思う。でも原作が好きすぎて、漫画の方がスゴかったなと思ってしまったのは否めない。もちろん原作と違うからダメというつもりは無いが、わりかし原作に忠実にやろうとした割には、原作のエッセンスを十二分には映画化できていないような(そもそも出来るのか)。それならアレンジしてでも映画にしたほうが良かったと思う。聲の形は素材の相性の良さもあってそれが出来てた。

・『ソング・オブ・ザ・シー』 レッドタートルと対を成すかのような傑作アニメ映画。それぞれ異なるアプローチで海をテーマにした作品で、かつアニメーションのお手本みたいな出来栄えだと思う。

・『リップヴァンウィンクルの花嫁』 嘘に嘘を重ねた先に本当のものが立ち上がる感動。





こんなとこでしょうか。いい映画たくさん観れて嬉しかったですが、旧作の本数が少なかったので今年はそれをもうちょい増やしたいですね。
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